SPECIAL Interview   第4回

ONION ROCK FES –CHIBA DE CARNIVAL 2015-


特別インタビューも第4回を迎え、最終回。 ONION ROCK FESTIVAL(以下、ONION)を目の前にしたHOTSQUALLの心持ちや新たに発表された前夜祭、当日の注意事項や今後の展望までバンドが抱える想いをメンバー3人に語ってもらった。 主催という緊張感がありつつも、高まるテンションを抑えきれない彼らの熱に触れてもらえれば嬉しい。

interview by ヤコウリュウジ

ここまで意識したことはなかったんじゃないかっていうぐらい

―ONIONも目前に迫ってきましたが、バンドとしてはニューシングル『NEW』のツアーもスタートさせました。今回のONIONはツアーファイナルではないですけど、向かっていく目標みたいな立ち位置にはなるんでしょうか?

チフネそうですね。バンドとしてはそこを目標にしてるし、いい景色を描く為に絶対いいツアーを廻ってきたいと思ってます。いや~、しかし、ホントにもう目前ですよね、ONION。ドキドキする(笑)。
ドウメンレコ発ツアーも全部で8本だし、動き出したらあっという間。そうしたら、もう目前にONIONがある。気が抜けないなと。
アカマオレ、日記をつけてるんです(笑)。日常の記録みたいな感じで、「今日は腕立て伏せを何回やった」とか「明日はポール・マッカートニーのライヴだ!」とか。で、そこで「ONIONまであと何日!」ってカウントダウンをしてて(笑)。
一同ハハハハ(笑)。
アカマこれまでいくつもイベントをやってきたけど、ここまで意識したことはなかったと思う。当たり前ですよね。初めての規模かつ千葉での野外。かつてない緊張感もあるけど、楽しみがそれだけめちゃくちゃ大きいっていうことですね!

―そのONIONですが、さらに熱を高める為、千葉LOOKで前夜祭を行うんですよね。

チフネやっぱり、千葉でやるからにはオレらが育ってきた千葉LOOKでも何か面白いことをやらせてもらいたかったんですよね。オレらのホームにも来て欲しいなと思って。千葉っていう場所で、前乗りしてくるバンドもお客さんもいるだろうし、みんなで一緒になってワクワクを高めて前夜のお祭りも楽しんじゃおうという。ONIONのラバーバンドを持ってきた人はドリンク代タダですよ、是非(笑)。
アカマこうやってみんなが全員でわっしょいして盛り上がれれば、さらにONIONっていう祭りが楽しめると思いますね。

―前夜祭はどういった趣向でやる予定ですか?

チフネ今のところ発表したのは、オレらがアコースティック形式、THE CHERRY COKE$にガッツリとライヴを、菊ちゃん(菊池信也/OVER ARM THROW)に弾き語りをやってもらうっていう。他にも、スペシャルなゲストバンドを招いたり、ひょっとしたら誰かバンドマンにDJをしてもらったりするかも……とにかく、いろいろ豪華なんで楽しみにして欲しいですね。あと、この前夜祭ではプレイガイドで買ったチケットとラバーバンドの引き換えもできるようになってます。

―それはいいですね。やっぱり、ONION当日は引き換えも混み合うでしょうし。

チフネ遠方の人やライヴになかなか足を運ぶ機会がない人の為に各プレイガイドでもラバーバンド引き換え券を販売してるんですけど、結構な数がそこでも売れてて。当日、会場に来てもらってすぐ入場っていうのも大変かもしれないし。そこで、少しでもスムーズにできればなと。
アカマもし、これからラバーバンドを買おうと思ってる人がいたら、協力してもらってるお店で買ってもらうのもいいかもしれないです。千葉のPLUGS、柏のTIMESHOCK、下北沢のSAKAEYA、心斎橋のLOUDOGにはラバーバンドが置いてあるんで、そちらもチェックしてね。
チフネまあ、とにかく前夜祭はいつもとは違う祭り感溢れる雰囲気の千葉LOOKを楽しんでもらいたいですね!

―しかし、HOTSQUALLは最近アコースティックでライヴする機会も増えましたよね。

チフネそうなんですよね。これまでも、ワンマンのときにアコースティックの時間を設けたりはしてたけど、ちょいちょいやらせてもらうことが増えました。バンドスタイルとはまた違った新鮮な気持ち良さがありますね。
アカマ歌ってても全然違うんですよ。楽器の音数が少ないのもあって、より歌ってるっていう感覚が強いっていうか。歌で引っ張らないとダメだなっていう意識もあったり。凄く気持ちいいですよ。オレらの楽曲にも合ってるんだなと改めて発見もあるし。楽しみにしててください!

HOTSQUALL HOTSQUALL

みんなそれぞれが思いっきり千葉を楽しんでくれれば

―では、ONION当日のことについて伺っていきますが、稲毛野外音楽堂(以下、音楽堂)は初めて足を運ぶ人も多いかと思います。何かしらの諸注意みたいなモノはありますか?

ドウメンまず、当日にラバーバンドの引き換えをする人は早めに来てもらえたら。ライヴのスタートに合わせて来ると、すぐに引き換えができない可能性もあるので。あと、改めて言うことでもないかもしれないですけど、野外イベントということもあるし、荷物の管理は注意して欲しいですね。
チフネイベント側としてクロークを用意する予定ではあるんですけど、荷物を会場の隅っこに置きっぱなしにしてると危ないというか。残念だけど、まだまだ盗難の話は耳にすることがあるし。あと、音楽堂の後方は芝生になってるんですけど、そこでレジャーシートを広げて場所取りするのは禁止にさせてください。

―音楽堂でやるイベントだと、結構そういう光景はあったりしますよね。

アカマでも、今回は結構な人数が集まる予定だし、バッと場所取りされると後から来た人も困っちゃいますからね。申し訳ないけど、ONIONでは止めて欲しいなと。
チフネあと、ゴミとタバコについて。ゴミに関しては、会場にゴミステーションを設けるのでそこへ捨てるっていう。こういった野外イベントだと、ゴミが問題になることも多いじゃないですか。そのへんに放置したり、帰り道に捨てたりとか。で、次からその会場が使えなくなるみたいな。遊びに来てくれるみんなを信用してるからこそ、気をつけてもらえると嬉しいですね。
ドウメンタバコは、音楽堂のすぐ手前に稲毛民間航空記念館という建物があるんですけど、そこの前に喫煙所を設けます。そこ以外は完全に禁煙なので、タバコを吸う人はそこでお願いします!
アカマあんまりつまんないことは言いたくないんですけど、オレらも初めてのことだし、あの音楽堂に1500人を超える人が集まるわけで……いろいろと気をつけてもらえたら。例えば、解放的な野外イベントだし、子供を連れてくる人もいるだろうけど、公園自体も広いし、できるだけ目を離さないようにして欲しい。小さい子にはイヤーマフを付けてもらいたいとか。
チフネあと、何かあったかな~。

―会場で飲食物の販売はあるんですか?

ドウメンミネラルウォーターとスポーツドリンクは販売します。食べ物はできないんです。音楽堂や公園の方々とも話したんですが、衛生面の問題等あり、1回目だし、今回は断念しました。千葉の名産とかを出せたら良かったんですが、それはまた次回の目標ですね。
チフネ昼から夕方までのイベントだから、そんなにガッツリ食事するタイミングもないかもしれないけど、小腹が減ったとかだったらお近くのコンビニへ行ってもらうのがいいのかな。歩いて5分もかからないところにあるんで。

―イベントの時間としては、通常のライヴハウスで行うモノよりちょっと長いぐらいですからね。

チフネそうですね。ただ、野外っていうことで空調もないから、体調管理は各々で気をつけてもらって。その時期はもう暑いかもしれないから、水分はちゃんと取った方がいいし。
アカマ音楽堂は公園の中にあるわけだから、ちょっと歩くと芝生がバーっと広がってるところもあったりして。そういう場所でまわりに迷惑をかけないように節度を持って休んでもらえれば、休憩するところは十分あります。

―たしかに、公園だからのんびり過ごせる場所もあると。

アカマそうそう。だからと言って、公園の道に座り込んだり、ワーワーと大声で騒いだり、スケボーとかガンガンして人や車が通れないことがあったら困ります。
チフネ普通に公園へ遊びに来る人もいるし、ONION2日目には同じ公園内でマラソン大会もやるらしいから、ライヴを観に来てない人もたくさんいると思うんです。そういうところは当たり前のマナーをもって。お互いが嫌な気持ちになって悲しいからね。
ドウメンもし、イベント中に何か気になることがあったらアナウンスをすると思うので、そのときは耳を傾けてもらえればと思います。

―会場へ向かう手段ですが、イベント側としては公共交通機関の利用をお願いしてますよね。

ドウメン音楽堂の側とちょっと離れたところに駐車場はあることはあるんですけど、どうしても混雑するのかなと。駐車場自体のキャパの問題もあるんで、可能な限り電車やバスで向かってきてもらえると助かります。ただ、住んでるところやいろんな事情もあるだろうし、車で来るという場合は、友達同士とかで乗り合いをしてもらえるといいでしょうね。
アカマ細かいことをいろいろと言っちゃったけど、基本はとにかく楽しんでもらいたい。もう、それだけなんです。オレらの地元である千葉でやるから、千葉を好きになって帰ってもらいたい。みんなそれぞれが思いっきり千葉を楽しんでくれれば、残念な問題なんてあまり起こらないだろうと信じてるし。
ドウメンみんなが笑顔で楽しんで帰れるように、みんなで一緒に作っていけたらと思ってますよ!

HOTSQUALL

ここをひとつのスタートにして物語が続くよう

―また、ONIONは両日共に16時半終了予定ですし、それぞれの形で千葉を楽しんでもらえると。

チフネですね。まあ、オレらそういう立場だったら……まず、一部はなりたけへ向かうのでしょうね(笑)。
一同ハハハハ(笑)。

―数々のツアーバンドが一度は経験をしてますね。

アカマやっぱり、ラーメン好きは食った方がいいですよ。千葉店、津田沼店、本八幡店と選択肢はいろいろあるし。
ドウメン千葉はいわゆる名物っていう風に出せるモノがそんなになかったりするんだけど、美味いラーメン屋は結構ありますよ。千葉駅周辺だったら、長州ラーメンとか昔から地元民には有名だったり。
チフネあとね、都内の方へ帰る人だったら、例えば浦安に寄って、お得なアフターシックス的な夜間チケットでディズニーリゾートへ行ってもらっても時間はたっぷり。ロマンチックな時間を楽しめちゃう。もしくは、イクスピアリでお食事して、大好きなあの子を口説いちゃえ(笑)。
一同ハハハハ(笑)。
アカマでも、ディズニーはいいね。何気に近いし、夕方からでも楽しめるし。まあ、どんな形であれ、千葉を楽しんで千葉を好きになって帰ってもらえたらオレらホント嬉しいな。

―思いっきり楽しんでもらって、それがまた来年以降へも続いていけば美しいですよね。

チフネその気持はホントに大きくて。パッと打ち上げ花火みたく終わらすんじゃなくて、続けていくことが大事だろうし。それこそ凄くたいへんなことだとは思うけど、絶対に意味があると思ってるから……今、いろんなことを繋げたいと考えてて。今回のONIONだって、凄くリアルだと思うんです。千葉でフェスっていうとSUMMER SONICやCOUNTDOWN JAPANとかがあって、行ったことがある人も多いだろうけど、ONIONはアプローチが違うというか。もちろん、全体の規模が全然違うっていうのはあるんですけど、ライヴハウスを根城にしてるオレらがライヴハウスから飛び出して、野外でバンド自身が企画してる。そのリアルさを体感してもらいたいです。

―バンドが自分たちの力で立ち上げたというところで、身近さみたいなモノもありますしね。

チフネありがたいことにいろんな人の協力もあって実現できたわけですけど、若いバンドにも距離を感じて欲しくないんです。今、オレらは駆け出しのバンドとの出会いを凄く求めてて。それを、新しい出会いを次のONIONにも繋げていきたい。そうした結果、千葉のバンドシーンの活性化みたいなことが生まれれば、千葉で育ったバンドのオレらとしてはこんなに嬉しいことはないです。そういう意味でも、それぞれ各地で頑張ってて、こういった気持ちを共有して共感できる仲間のバンドを呼んだわけですしね。

―次に繋がるという感触が成功の目安のひとつというか。

チフネそうですね。事故なく、みんなが楽しんでくれて、そういう感触が得られれば。だから、たくさんのお客さんはもちろん、若手バンドマンにもたくさん来てもらいたくて。
アカマそうなったら美しいな。「オレ、バンドやってます」でも「これからバンドやります」でもいいし。
チフネ何も何万人級のフェスを開催するわけでも、できるわけでもないですからね。「じゃあ、千葉LOOKで会いましょう」って言って、一緒にライブをやれるんだから(笑)。出演してくれるゲストバンドの話のときも言いましたけど、年齢もキャリアも関係ない。魂を感じて気持ちさえ通じれば、同じバンドマン、仲間なんだと思ってます。

―このONIONから、面白い物語がまた始まりそうな予感がしますよ。

チフネまさにオレらもそう考えてて。ここをひとつのスタートにして物語が続くようにと。まだ確実な約束はできないんですけど、また違った企画みたいなのも考えたりしてて。それが実現したとき、今回のONIONのラバーバンドを持ってるとちょっといいことがあったりとか。みんなで一緒にその物語を追っていけるようなことができれば、凄く楽しいだろうと。その為にも、まずはこのONIONをしっかりと大成功させて、オレら史上最高の景色を作りたいですね。

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